コーチングの種類
人材開発・育成に重要な役割を果たす方法として注目を集めているのがコーチングです。現在のビジネスシーンでは一人一人の潜在能力を発揮するための自己啓発が欠かせない要素となっています。そのための手段として期待を集めているのです。
コーチングは大きくわけて2種類に分けられます。ビジネスコーチングとパーソナルコーチングです。前者は個人が企業や組織といった集団の中で能力が発揮できるよう導くものです。この場合、企業内で行うタイプと、外部のプロに依頼して行う方法とがあります。後者の方は個人的に行うもので、キャリアアップやスキルの習得目的にプロのコーチに依頼して行うケースがほとんどとなっています。
さらに、内容によっても2種類に分けられます。スキル面とメンタル面です。スキル面の場合、目的としているスキルをすでに習得している人がコーチを行い、個人の能力向上を目指します。メンタル面の場合ではその人の思想や偏見などを取り除き、より広い視野で物事を考え、実行できるよう導きます。
難しいのは人それぞれ適切な方法が異なるということです。個人が持っている資質も性格も異なります。また受けた人がみな同じような人間になってしまうようでは本来の意図から外れてしまいます。あくまでその人の資質を見出し、個性と能力を引き出すことが最大の目的となってきます。
終身雇用が崩壊した現在、就職・転職でより優位に立つためにもコーチングを活用した自己啓発は大きな意味を持ってくることでしょう。
コーチングに求められるもの
スポーツ界のみならず、ビジネスシーンでも広く活用されるようになっているコーチング。ひとりひとりの能力を引き出すため大きな役割を担っています。それだけにコーチングする側もされる側も難しい面があります。
まず受ける側は自分から進んで学ぼうとする前向きな姿勢が求められます。自分の意思で行う場合は問題ないかもしれませんが、企業が従業員に対して義務付けて行う場合はモチベーションが不足しがち。コーチングする側はまず進んで学ぼうという意欲を引き出すことが求められます。
それからひとりひとりへの配慮。受ける人によって成果が上がりやすい場合となかなか進まないケースとがあります。受ける側はまわりを見て焦るようなことをせず、自分のペースで進めていく必要がありますし、コーチングする側はひとりひとりをよく観察し、把握したうえで最適なコーチングを行うことが不可欠となります。
前向きな姿勢と密接に関わってくるのが自分で考えること。コーチングはその人の成長や問題の解決へと導く役割がありますが、強制するものではありません。あくまでそのひと一人一人が自分で考え、自分の意思で最終的な決断を下す。そんな姿勢を引き出すことが大きな目標となります。そのためには受ける側もコーチに依存せず、まず自分で考えてみるという心がけが必要です。
そしてコミュニケーション。もっとも重要なポイントかもしれません。コーチと受ける側の意思疎通が欠けていては成果は充分に上がらないでしょう。またコーチとのコミュニケーションを通してコミュニケーション能力そのものを磨いていく効果もあります。
お互いがよく考え、積極的に向き合うことではじめてコーチングは充分な成果が得られものといえるでしょう。
コーチングとコミュニケーション
企業や組織を円滑に動かすためにはコミュニケーション能力が欠かせません。
終身雇用制の崩壊による職場の一体感の欠如や価値観の多様化によるジェネレーションギャップの拡大は職場における人間関係を大きく揺るがしています。支持や情報の伝達をスムーズ行い、相互の信頼関係を深めるため、これまで以上にコミュニケーション能力が求められているのです。
そんなコミュニケーション能力の向上に役立つのがコーチングです。
職場においてはさまざまな種類のコミュニケーションが求められます。上司と部下、同僚同士など。また信頼関係や情報伝達からさらに一歩推し進めた相手の考えややる気を引き出すためのコミュニケーションなど。こういった多彩なコミュニケーション能力をプロのコーチングを受けることによって高めることができます。
心理学などを駆使したコーチング、あるいはコーチとの深いコミュニケーションを通して高められるコミュニケーション能力は日常生活の経験ではなかなか得られないものです。また視野が広がり、これまで以上に余裕を持って人と接することができるようになります。
職場の人間関係が原因で退職するケースが増えています。また転職後、新たな職場にいち早く溶け込むためにもコミュニケーション能力は大きな意味を持つことでしょう。資格やスキルの取得も重要ですが、これからのビジネスマンはコミュニケーション能力がより大きなカギを握るかもしれません。その意味でもコーチングの重要性も高まっていくことでしょう。


